お疲れ様です。リフォダイです。今回は壁の下地の探し方を解説していきます。
棚をつけたい人「壁に棚をつけたいけど下地ってどうやって探せばいいんだろう?」
こういった疑問に答えます。
自分はこの業界に入る前までは、壁は全部ネジが効くと思っていました。いざ棚受けを取り付けようとするとネジが空回りして、ひたすらネジが効くところを探しました。この失敗談をもとにわかりやすく解説していきます。
記事の信頼性
私はリフォーム大工を6年しており、その経験をもとに解説して参ります。
記事の内容
1.壁の下地の探し方とコツを解説
2,おすすめの道具を紹介
なぜ壁には効かないのか
壁は石膏ボードでできているため
結論から言うと、壁は基本的に石膏ボードで作られていて、石膏ボードは釘やネジなどが効かない。
ではその石膏ボードはどうやって留まっているのかというと、下地が裏にあるのでそこをめがけてビスで固定している。ビスが効く=裏に木下地があるという感じ。
ベニヤ板が張ってある場合もある。
石膏ボードのほかにベニヤ板で壁を作っているところもあります。画像は壁紙を貼る前の状態です。
ベニヤ板は石膏ボードと違って、一面木なのでどこにでもネジが効きます。
一見壁紙が張ってあるので見分けがつかないけど、下地を探す道具があれば簡単にわかります。下地を探す道具は後ほど解説します。
下地の探し方
壁の裏に下地があるのはわかったとして、いったいどうやって探すのかという話。なるべく一発で下地を見つける方法も解説していきます。
スケールを使っておおよその位置を把握しよう
「下地を闇雲に探すのもいいけど、もっと効率的に探したい」
昔の自分はこんな風に思っていました。大工を始めてからは下地は一定間隔にあるのを知り、いざ自分の家でも測ってみると下地を一発で見つけることができました。
下地は一定間隔に入っている
下地は基本的に床からある一定間隔で入っていることが多い。矢印で示した箇所が均等間隔に入っている。画像は大工用語でいうと尺五間隔に下地が入っている。
尺に関しては以前解説した記事があるのでそちらを参考に。
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下地の探し方
尺五はミリに変換すると455mm間隔に入っているのでそのあたりを探ってみよう。
画像の道具(下地どこ太)は次の項目で解説します。
下地どこ太が刺さったら印をしておこう。印をする際は壁にマスキングテープを貼ると壁紙が汚れなくて済むゾ。
そして実際にネジなどを打てば壁に効きます。
それでもビスが効かない場合
棚をつけたい人「どこ太が刺さってもビスが効かないんだけどなぜ?」
この場合で考えられるのが
ネジが下地まで届いていない可能性があります。
ボードの厚みは15mm、12mm、9mmなどがあり、これより長いビスでないといけません。なので30mm以上のビスであれば効くはずなので試してみてください。
どのビスを選べばいいかわからない方は以前ビスについて詳しく書いた記事がありますのでそちらを参考に。
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下地が入っている間隔
下地は000間隔で入っていると先程解説したですけど、家の作りでは違う可能性もあるので、表を作成したのでそちらを参考に下地を探してみてください。
床から1尺5寸の場合(455mm) | 床から2尺の場合(606mm) |
一尺五寸(455mm) | 2尺(606mm) |
3尺(910mm) | 4尺(1212mm) |
4尺5寸(1365mm) | 6尺(1818mm) |
6尺(1818mm) | 8尺(2424mm) |
7尺5寸(2275mm) |
目安なので必ずしもあるとは限りませんので参考程度でよろしくお願いします
スケール(メジャー)は尺とメートルが一緒のタイプがおすすめです。値段は安いやつでも十分です。
下地を探す道具
針で刺すタイプ
これは壁に刺して下地があるか確認するタイプ。
針を刺して止まれば下地があるということ。
磁石と一体になっているのがおすすめ。
この下地どこ太は、針だけのタイプとマグネットと針が一緒になっているタイプ。
マグネット付きをおすすめする理由は壁に穴を開けずに済むからです。
前半で石膏ボードはビスで留まっていることを解説したんですけど、そのビスにマグネットが反応する仕組み。ビスがあるということは下地があるということ。
印したところを中心に上下、左右動かしてみてください。するとマグネットが反応して下地の位置がわかるようになります。
センサーで探すタイプ
自分は持っていないのですが一応「こういうのもあるよ」っていう紹介。職場の人が使っていて聞き込みしたのでそちらを紹介します。
こちらは壁にかざすだけで下地がわかるという品物。壁裏の金属や木を探し、ランプと電子音で知らせてくれる。金属と木材の判別はできないらしいのですが、大体の家は木造なので心配ないと思います。
これ一本持っておけばOK
とりあえず下地どこ太を持っておけば何とかなる。一本1,000円程度でDIYの幅が広がるので、持っていても損はないでしょう。