どこにいっても値上げの話題。異例の円安。電気やガスも値上げ。これから寒くなる季節。なにか対策できることはないか考えました。
どうも、現役リフォーム専門大工をやっている「ダイヒリノベ」と申します。今回は自分でできるDIYや対策グッズをまとめてみましたので、気になる項目があったら是非試してみてください!
寒い原因を知ろう
まずなぜ部屋が寒くなるのか。なぜ温まるスピードが遅いのか。知らない方や復習を含めて簡単に解説してみます。
断熱性が低い
最近の住宅は高気密住宅が支流ですが築20年前後の住宅は今ほど高気密住宅ではありませんでした。さらにもっと築古の家は断熱が入っていない可能性もあります。
さらに暖かい空気は窓から逃げていくことが多いので、(部屋の中で最も薄いから)暖房器具で暖めても暖まる速度が遅くなり、持久性も低下します。
また暖かい空気は上に溜まり、冷たい空気は下に溜まります。
なので窓と床を改善できれば断熱効果が高まり、節約にも繋がります。
寒さ対策DIY
原因を知ったことで、さっそく寒さ対策していきましょう。まずは一番温度差がある窓を対策していきましょう。
窓の対策
一番暖かい空気を奪うのは窓。ということで窓を断熱すれば一番費用対効果が高いです。なので一番に窓の寒さ対策しましょう。
プチプチを貼る
プチプチは空気の塊なので、最も安く断熱効果も高い優秀な品です。
メリット
- 安く施工できる
- 一時間弱で完了する
- 簡単には解せる
この三点がメリットとして考えられます。
プチプチを窓に貼り付けることによって、窓に湿気でカビが生える可能性があるので、最初に掃除をし、汚れを落としてから施工するようにしましょう。
用意するモノ
- 掃除用具
- マスキングテープ
- 両面テープ
- プチプチ
すべて100均で揃えられるます!
詳しくはこちらの記事を参考にしてください!
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デメリット
デメリットは見た目が気になる事でしょうか。
実際に施工した写真です。マスキングテープが目立ちますね。
見た目は気にならない方はぜひおすすめしたいDIYです。
二重サッシを付ける
お金に余裕がある方は二重サッシをするのもおすすめです。
メリット
窓を新たに取り付けることで、気密性を高め断熱性向上の役目を果たします。そしてほとんどの製品が樹脂製となっており、金属サッシに比べ、熱が逃げにくい特徴があります。
また窓が二重になるので防音効果も向上します。
デメリット
- デメリットは価格が高い
- 開け閉めが面倒
この二点が考えられます。
地域にもよりますが、一般的な窓で約10万円が相場です。また、補助金もでる地域もありますので、各リフォーム会社に相談してみてください。
開け閉めが面倒な理由は単純に開け閉めする動作が二倍になるからです。
手間は増えますが断熱性能は格段にあがるのでやってよかった工事になるかと思われます。
床の対策
床を歩いていると足に直接寒さが伝わります。スリッパを履けば対策にはなるのですが、自分はスリッパを履きたくない人であります。履かない派の方々の要望に応えて、対策を考えてみました。
床下に断熱材を入れる(確認する)
ここ30年近くの家なら大丈夫だと思いますが、それ以降の築古家の場合断熱材が入っていない場合があります。
確認のため、床下を覗いてみることをおすすめします。床下を調べるには、床下点検口があると思うので(台所が多い)そこから調べてみて下さい。
入ってあれば問題ないのですが、ない場合は断熱材を入れることをおすすめします。汚れるため捨てる服か、ヤッケなど切るのをおすすめします。
準備するモノ
- スタイロホーム
- スケール(測る道具)
- カッター
- 定規
床下に潜って根太間の内法寸法を測ります。測り終わったら一旦戻って多めに加工します。何枚か切り終わったらどんどんはめていきましょう。ひたすらしんどい作業ですがめげずに頑張りましょう。
ラグやジョイントタイルなどで隠す
フローリングが見えている部分をラグやジョイントタイルなどで隠すのもアリです。床一面に敷き詰めてフローリングが全く見えない状態にすることで、下からの冷気を遮断します。
ドアの隙間をなくす
ドアの下や横に隙間ができている人も多いのではないでしょうか?これは傾きなどが原因で隙間ができた可能性があります。そこをモヘアなどで隠すことで、隙間風を防いでくれます。
またドアにはアンダーカットと呼ばれる1.5センチ程度の隙間があります。モヘアの大きさが足りない場合は粘着力の弱いテープを貼ることで防ぎます。
弱いテープで貼れば表面の紙が剥がれずらくなるからです
モヘアはホームセンターでも買えるので、窓DIYをするついでに買っちゃいましょう。
寒さ対策グッズ
今まではDIYでできる寒さ対策を解説しましたが、ここからは対策グッズを紹介します。
加湿器を設置する
加湿器を設置することで寒さを軽減させてくれます。
湿度が低いと寒く感じるので、常に60%前後を確保する。
体感的には微々たる違いですが、風邪予防にもなるのでおすすめです。
エアコンと遠赤系のスイング機能付き暖房を併用
エアコンなどで室温を暖めても、暖かい空気は上に逃げていきます。家族や自分が過ごすスペースだけを暖めれる遠赤系の暖房が有効です。
デスクワークやソファーの近くに一台設置しておくと部分的に暖まるのであまり移動されない方に有効ですね。
電気カーペットや電気毛布を敷く
下からの冷えた空気対策は、先程も解説した、ラグやジョイントタイルでもよいですが、電気カーペットを敷くのもアリです。
また寝るときもシーツの上に電気毛布を敷くのも有効です。
電気毛布は暖房器具の中でもっとも電気料金にの安い家電です。一時間当たり1円で利用できます。
その他の寒さ対策
換気扇
トイレ・キッチンの換気扇を強く動かしていると、家の中の暖めた空気を外に流して外の冷たい空気を取り込んでしまうので、換気扇はできるだけ弱く作動しましょう。
服を着こむ
電気代も払いたくない。DIYするのも面倒!最終手段で着こむ。
今はワークマンが安く、性能の高い衣類を販売しています。外仕事やアウトドアの人が着ている方が多いのでそれなりの実績があります。
また最近発売された着るこたつが話題です。
専用バッテリーが必要ですが試してみるのもアリです。
まとめ
施工するおすすめ度と作業の手軽さとを五段階標識で表しました。
対策 | おすすめ度 | 手軽さ |
窓にプチプチ | ★★★★★ | ★★★★ |
二重サッシを付ける | ★★★★★ | ★ |
床下に断熱材を入れる | ★★★ | ★★ |
ラグやジョイントタイルなどで隠す | ★★★★ | ★★★★ |
ドアの隙間を隠す | ★★★★★ | ★★★★★ |
加湿器を設置する | ★★ | ★★ |
遠赤外線ヒーターを設置 | ★★★★ | ★★★★ |
電気カーペット、電気毛布を敷く | ★★★★★ | ★★★★★ |
換気扇を弱にする | ★★★★ | ★★★★★ |
服を着こむ | ★★ | ★★★★★ |
最初にも説明した通り、窓が多くの暖房空気を奪い、冷気は床に溜まっていきます。この二か所だけでも改善できれば断熱効果は向上するので是非試してみてくださいね!
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