
最近は中古住宅を買って、「自分でリフォームする」という方も多いのではないでしょうか?
家をリフォームするとなると、初めにやる事が解体作業です。
そこで今回は、解体をする前に知っておくべき知識と、必要な道具をご紹介します。
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家の構造を理解する
まずは家の構造を理解しておく必要があります。知らずに壊して、家の耐久性が落ちるということは絶対に避けたいことです。
後で壊してもいい箇所、ダメな箇所を紹介するのでまずは家の構造を理解しましょう。
飛ばしたいかたは目次から飛べます
在来工法の家
在来工法というのはざっくりいうと、柱と梁などによって建物を支えている工法のことです。
日本では一番よく建てられてる家ですね。(感覚的には7~8割程度)
昔の家は、こんな感じの家ではないでしょうか?

これが昔からある在来工法の家です。
ちなみに柱が見える部屋のことを真壁といい、柱ごと壁に隠す家が、現在の支流の家づくり。大壁といいます。
つまり画像は真壁が正解。
注意してほしいことは梁や柱、筋交いをむやみに壊さないこと。
柱は抜いてもいい柱とダメな柱がるので見極めが重要です。
柱は主に通し柱、管柱、間柱の三つが存在していている。
三つの柱の用途
通し柱
まず通し柱は絶対に壊してはいけません。
通し柱とは、土台から軒まで一本で通っている柱なので、これを取ると一気に家の強度が低下してしまいます。
なので絶対に触れないようにしましょう。
見分け方はほかの柱より少し太く、家の角に立っていることが多いです。ですが他のところにも使っている場合があるので、注意しましょう。
不安な方は、地元の工務店さんや、建築士の方に相談してみましょう。お金はかかりますが、家が崩れるよりはマシです。
・管柱

〇印が管柱。大体1800㎜おきに入っていることが多いです。
管柱は土台と梁の間(一階と二階の間)にある柱で、こちらも基本的には抜いてはダメな柱です。
ですが中には抜ける柱もあるんですが、抜いたら必ず梁補強をしなければなりません。
間柱
この中で唯一抜ける柱で、見た目も非常にわかりやすいです。

丸印が間柱でこちらは基本的には壊してもOK。10cm×3cmのサイズくらいで、上の二つよりも細い柱なのですぐにわかります。
筋交い
最後に筋交いも壊してはいけません。
筋交いとは、斜めに入っている木で、これも横揺れを守ってくれる役目なので壊してダメです。
効率のいい解体方法
解体手順はずばり「天井→壁→床」の順番で解体するのがもっとも効率的です。
この順の理由は「ケガをするリスクが激減するのと、圧倒的に効率がいいこと」だからです。
床から壊すとかえって手間?
床から解体すると、足元が悪くなりケガをするリスクが上がります。
特に昔の家を解体すると、地面がコンクリートではなく土がほとんどなので、床を先に壊してしまうと、天井や壁を壊すのが手間になってしまいます。そうなると次は長めの脚立が必要になってきます。
購入費もかかるし、当然足元が悪いので脚立が不安定になって転倒する恐れがあります。
仮に、床を壊して壁天井を壊したとしても今度は掃除が大変になります。
大きいゴミなら取れますが、キリコなど小さなゴミは掃除がしにくいです。
そのまま放置していくと、シロアリの原因にもなりかねないので注意を。
なので「天井壊す→片付け。壁壊す→片付け。床壊す→片付け。」の順番で行いましょう。
必要最低限な工具
必要最低限な工具は
・バール
・のこぎり
・手袋
・土嚢袋
バール

これは叩いて壁に穴を開けて、そこから手やバールで壁の穴を広げいく。そして反対側には釘抜もついているので、釘抜にも使えます。
テコの原理で必要最低限の力で、簡単に木やボードをめくることもできます。
おすすめのバール
初心者は長さ60cmくらいの長すぎず短すぎず、片方が釘抜で反対側は平になっているのがおすすめです!
のこぎり

てのこは替え刃式の折り畳みをがおすすめです。
こちらは縁を切って取れやすくします。
それと小さく切って廃材を持ち運びやすくできます。
コンパクトにもなるし外の造園などにもつかえるので一つあると何かと便利ですね。
土嚢袋

こちらはボードや木などのゴミ入れに使用。
一梱包で50枚入り。
サイズはいろいろありますが、まずは標準のモノでイイと思います。
手袋

説明するまでもないですが、これは手にとげや擦り傷、汚れなどを軽減してくれます。
注意点は電動工具使用時には手袋は絶対に外してください。
から回って大事故になりかねないので手袋は必ず外しましょう。
丸ノコの使い方は記事に模したのでこちらを参考に↓
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防塵マスク、防塵眼鏡


普通のマスクでも代用は効きますが、がやはり細かい切子やほこりを吸ってしまいます。
なので防塵マスクの方が防御率が高いのでおすすめです。
眼鏡も同様。目の周りを覆うようなものをおすすめです。
あると便利な解体道具
レシプロソー

レシプロソーは簡単に言うと手のこぎりの電動バージョン。刃を交換するだけで木、鉄、アルミなど様々な部材を切断可能。家をフル改装する方にはおすすめしますが、一部だけ改装しようと思っている方は手切りで十分です。
コードタイプかバッテリータイプどちらか迷っている方は、
「バッテリーがある人」はコードレスを購入をおすすめ。
「バッテリーないよ」って人はコードをおすすめ。
レシプロソーはレビュー記事を書いたのでそちらを参考に!
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まとめ
今回は作業方法と必要工具を解説しました。この手順で行えば効率よく作業できますね。他にもリフォームに関する記事や工具レビューを発信しているので、ぜひそちらもチェックよろしくお願いします。
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